花 (正確には萼) の色は、アントシアニンのほか、その発色に影響する補助色素 (助色素) や、土壌の pH (酸性度)、アルミニウムイオン量、さらには開花からの日数によって様々に変化する。そのため、「七変化」 とも呼ばれる。一般に 「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」 と言われているが、土壌の pH (酸性度) は花色を決定する要因の一つに過ぎない。花弁 (正確には装飾花) に含まれる補助色素によっては青になり得ない、またはなり難いものがあるほか、pH は地中のアルミニウムがイオン化する量を左右する要因に過ぎないため、仮に酸性土壌であっても地中のアルミニウムの量が少なければ花が青色になることはない。また、初めは青かった花も、咲き終わりに近づくにつれて赤みがかかっていく。
(引用元:ウィキペディア (Wikipedia) フリー百科事典 「アジサイ」)